JOURNAL コラム
2023.04.03 デザイナー

【この春何読む?】意外と知らない名前があった!世界の不思議な色の名前!

3月も終わり、いよいよ春本番となってきましたね。
気温もだんだん上がってきて、冬よりも活動的になれる季節になってきました。
そんな素敵な季節に、絶賛インドア期を迎えている私…..。
こんにちは。デザイナーの中の人です。
今回は、おすすめの本を一冊紹介してみようと思います。

世界の不思議な色の名前 (著:城一夫/カラーデザイン研究会)

世界の不思議な色の名前
引用:カラーグラフィック社

一言で言うと面白い色の名前の由来を紹介している本です。(タイトルまんま)
図鑑ほど堅苦しくなく、絵本のようにイラストも多いのでだいぶライトに読めてしまう本かなと思います。
色といえば….、幼稚園の頃に水彩絵の具にビリジアンという色を見つけて「何語!?」驚いたもんですが、
この本は、そんなスケールの小さい話をしてません。
ぜひ、手に取っていただき、まずは目次を確認してください。
「素敵〜!わかる!」と思える名称から、色の本に出てくるはずのない名称?(もはや具体)まで、色々揃った166色。
どんな色か想像しながら読んでみるとより理解が深まるかもしれません〜。
この記事では、一部抜粋して3色紹介させていただきます。

ブラッド・レッド【わかりみが深い度:★★★★★】

ブラッド・レッド
まず1色目は「ブラッド・レッド」。その名の通り、赤い、血の色を指します。
「ブラッド・レッド」の歴史は古く、最古の色の名前の一つとされています。
一説によると、人類は、「赤」の概念を血液を通して作りあげたと言われているので、その古さが伺えますね。
似た色としてフランスでは「血の赤」という意味の「ルージュ・ドゥ・サン」があります。
日本では「血紅色」。こちらは上の2つに比べて鮮血のような朱色に近い赤い色をしています。
国によっても血の色の定義が変わるのは面白いですね。

ポイズン・イエロー【なるほど..実に面白い…度:★★★★☆】

ポイズン・イエロー
2色目は「ポイズン・イエロー」。直訳すると毒の黄色…..。
いやいや、毒っていえば紫じゃない?「ポイズン=紫」くらいのイメージなんですが!
と言いたいところなのですが、どうやらポイズンイエローは昔の顔料が命名の由来になっているようです。
科学が発達していない昔の顔料は毒性のあるものが多く、使用し続けて知らずのうちに中毒になっていることも。
黄色い鉱物はヒ素を筆頭とした毒を含むことが多く、そこから生成される顔料も毒性を持つものが多かったようです。
本書ではオーピメント(雄黄、石黄)という鉱物で説明しています。
オーピメントとは違いますが、あの有名なゴッホのひまわりに使われている黄色の顔料も、毒性があるものです。

なる…ほど…蜂も黄色いもんね?(違)。

デイドリーム【ネーミングセンスがデイドリーム度:★★★★★】

デイドリーム
3色目は「デイドリーム」。英語でいうと素敵な響き。
日本語訳は
_人人人人人_
> 白昼夢 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
日本語にした途端、混乱魔法を喰らった衝撃。白昼夢が色の名前になる発想はなかった…。
ヨーロッパ圏が発祥とされているようで、似たカラーで「コールド・モーン(冷たい朝)」という色もあるよう。
朝と昼で色味が同じなんですね〜。なんでだろう、気になります。
しかもこのデイドリーム、カラーコードまで存在。
ネットで一番出てくるカラーコードが「#a3b9e0」←こちらになりますので、
みなさんも明日から 「もうちょいデイドリーム感が欲しいっすね。」
なんてスタイリッシュな会話をお楽しみいただけるかと思います。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
お出かけ日和が増える一方、雨も多い春。家でくつろぐ時に簡単に読める1冊かと思います。
デザイナー以外の方にもおすすめできる一冊です。

CCG WORKING HEADSでは、サイト制作やウェブデザインなど、デジタル領域のクリエイティブを軸に、お客様の想いをカタチにします。
お問い合わせから、お気軽にご連絡ください。

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